フェンリルデザイン

香りを使い
空間を機能させる

私たちはブランドを、五感を通して体験してもらうものだと思っています。これまで取り組んできた視覚表現に加えて、記憶との結びつきが強いといわれる嗅覚からのアプローチを試みました。 どんな場所でもフェンリルを本能的に感じられる空間として機能させることができる、唯一無二の香りです。

香りのコンセプト

革新的なものを生み出すにはデザインと技術、その分野への深い理解が必要であり、それらは“体験”によって得られると私たちは考えています。北欧神話で語られるフェンリルのように、挑戦的な姿勢で挑むあらゆる体験を「冒険」と捉えて、コンセプトにしました。キーヴィン・クロスリイ−ホランド著 山室静・米原まり子訳(1991)
『北欧神話物語 新版』 青土社

試作の繰り返し

冒険の中でフェンリルが辿り着いた場所。挑戦し続けた先にある景色を香りで想起させようと、ひとつの方向性からさまざまなパターンを試作し、絞り込んでいきました。そうしてつくり上げたのが、「誰もいない水辺を吹き抜ける、温かい風」 の香りです。

辿り着く先を描いたイラスト

香りが漂う場所をイメージし、挿絵として表現しました。イラストなのは、北欧のどこかにある、まだ見つかっていない場所だからです。また、色彩で特定の香りを連想させないよう、黒いインク一色で描きました。ロゴマークと同じ向きのフェンリルの横顔が印象的です。

イラストを引き立てる紙と印刷

物語の挿絵のような印象をつくるため、ラベルには本の質感に似て平滑性が高く、やや黄味がかった紙を選びました。また、活版印刷ならではの力強いインクの乗りや微かな凹凸感、ベタ塗りのかすれやにじみも、らしさを引き立てるのに適した技法です。